教育内容

応用化学コースの教育カリキュラムは、化学の観点から有用で新しい機能をもつ物質を研究・開発して科学技術を発展させるための、知識と実践力を身につけることができるように構成されています。

1年次には「応用化学基礎」を設けており、各教員と密着した少人数による講義を行い、化学に関する基礎知識を学習します。また、各研究室でのPBL教育を通して、大学の教育環境への適応をサポートします。1年次から2年次にかけて、有機化学・無機化学・分析化学・物理化学・生物化学およびその演習として各研究分野の基礎的な考え方を学習し、3年次には、広範囲の分野から選択して各研究分野の専門的な考え方を修得します。更に、学外の先生による特別講義・化学工学および工業化学に関連した講義・各研究分野別に行う化学実験・製造現場で実習する工場見学を開講しています。4年次の卒業研究では、3年次までに学んだ基礎学力を生かして、配属先の研究室で最先端の研究テーマに基づく研究生活を送ります。したがって、関連学会で研究成果を発表する機会も生まれて来ます。

また、専門的な視野に立った研究能力を身につけようとする人のために、大学院工学研究科応用化学専攻(博士前期課程)が設置されています。過去5年間の大学院進学率は約6割で進学希望者が増えていますが、就職希望者も県内・県外の優良企業に就職しています。博士前期課程修了後、更に、大学院工学研究科材料科学専攻(博士後期課程)に進学して工学博士の学位を取得する道も開かれています。